愛の無常について/亀井勝一郎

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角川文庫

和期の文芸評論家。1926年に東京帝国大学文学部に入学。1927年に、マルクス・レーニンに傾倒し、社会文芸研究会、共産主義青年同盟に加わり、1928年に退学。1932年にはプロレタリア作家同盟に入りますが、翌年に解散。以後、同人雑誌『現実』、『日本浪曼派』を創刊し、評論を発表します。1934年に最初の評論集『転形期の文学』を刊行します。 同じ時期に大和路紀行を行い、古代・中世の日本仏教との出会いにより開眼、聖徳太子、親鸞の教義を信仰し、その人間原理に根ざした宗教論、美術論、文明・歴史論、文学論の著作の多くを連載出版しました。

『愛の無常について』(1949年)は、永遠の人生の思索者である著者が、自己を素材としつつ、古今東西の聖賢の言葉をちりばめ、人間存在の実態、精神形成の行程を幅ひろく考究、孤独な魂の救済を模索した、永遠の青春の書。

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