LANCIA DELTA S4 RALLY SANREMO 1986

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DEAGOSTINI RALLY CAR COLLECTION vol.76 (2016.8.16)
IXO MODELS

ランチア・デルタ S4
1986年 ラリー・サンレモ
ファブリツィオ・タバトン / ルチアーノ・テデスキーニ

1985年シーズン末にランチアが投入したS4はミッドシップ、4WDで、エンジンにアバルト製スーパーチャージャーとKKK製ターボチャージャーを付け、ターボラグが発生する低回転域はスーパーチャージャーがカバーし、4,000回転以上の高回転域をターボが過給。リアには2基の大型インタークーラーが設置され、ボディサイドにはインタークーラー用のエアインテークが張り出しています。
最高出力456ps/8,000rpm、最大トルク46kgf·m/5,000rpmを発生し、1986年最終戦アクロポリス・ラリーでは600psを超えていました。ただしこの過剰なパワーがピーキーな挙動を生み、乗り手を選ぶ車ともなりました。また、アルミニウム製の燃料タンクが運転席の真下に位置していたため、1986年第5戦ツール・ド・コルスでのヘンリ・トイヴォネンの悲惨な事故につながってしまいました。

エンジン:1,759cc 直列4気筒 DOHC ツインチャージャー
最高出力:456 - 600ps
全長:3,990mm
全幅:1,880mm
全高:1,400mm
ホイールベース:2,440mm
車両重量:890 kg

モデルは、プラーベートチームHFグリフォーネのファブリツィオ・タバトンの1986年ラリー・サンレモ参戦車両。この年、タバトンのS4のWRC参戦はこの1戦のみでしたが、ERC (ヨーロッパラリー選手権) では6勝し、シリーズチャンピオンとなりました。

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