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南太平洋ひるね旅/北 杜夫
新潮文庫
北 杜夫(1927年5月1日 - 2011年10月24日)は、日本の小説家、エッセイスト、精神科医、医学博士。1958年、水産庁の漁業調査船照洋丸に船医として乗船し、インド洋から欧州にかけて航海、この体験に基づく旅行記的エッセイ『どくとるマンボウ航海記』が同年に刊行されると、従来の日本文学にない陽性でナンセンスなユーモアにより評判となり、ベストセラーとなります。その後ナチス・ドイツの「夜と霧作戦」をモチーフにした『夜と霧の隅で』で、1960年に芥川賞を受賞しました。
『南太平洋ひるね旅』(1962年)は、南海という言葉の中にある懐かしい響きといささかの幻想を追って、著者はハワイを振り出しに、タヒチ、フィジー、ニューカレドニア、東西サモアと、風を吸い光を浴びて、訪ね歩く小さな島々で、子供らと遊び、素朴なおとなと語らう、アオレレ(飛ぶ雲)のように爽やかで、ひっそりとしたどくとるマンボウの気ままな旅行記。