檸檬/梶井基次郎

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新潮文庫

梶井 基次郎(1901年2月17日 - 1932年3月24日)は、感覚的なものと知的なものが融合した簡潔な描写と詩情豊かな澄明な文体で20篇余りの小品を残した小説家。その作品群は心境小説に近く、散策で目にした風景や自らの身辺を題材にした作品が主ですが、日本的自然主義や私小説の影響を受けながらも、感覚的詩人的な側面の強い独自の作品を創り出しています。作家生活は実質7年ほどで、そのほとんどが同人時代であまり注目されず、死の前年から認められ出したものの、その真価が本格的に高まり、独特な地位を得たのは死後のことでした。

『檸檬』は、1925年発行の、の同人誌『青空』創刊号の巻頭に掲載された短編小説で、代表的作品。得体の知れない憂鬱な心情や、ふと抱いたいたずらな感情を、色彩豊かな事物や心象と共に詩的に描いた作品。京都に下宿していた時の鬱屈した心理を背景に、一個のレモンと出会ったときの感動や、それを洋書店の書棚の前に置き、鮮やかなレモンの爆弾を仕掛けたつもりで逃走するという空想が描かれています。

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  • Animals 16

    Jason1208

    2019/07/20

    2000年頃までの丸善京都店・店内には梶井基次郎《檸檬》の元原稿の拡大コピーが壁紙のように掲示してありました。
    食べかけの檸檬を聖橋から放るのはやめましょう。(さだまさし)^^;

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      ts-r32

      2019/07/20

      それは見てみたかったです!
      さだまさしさんの檸檬は知りませんでした💦
      コメントありがとうございます😊
      https://youtu.be/SlpuJ4JP3OI

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