はつ恋/ツルゲーネフ

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新潮文庫

イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフ(Ивáн Серге́евич Турге́нев、1818年11月9日 - 1883年9月3日)は、ドストエフスキー、トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪。パリで、西欧の作家・芸術家たちとの幅広い交友関係を築き、西欧へのロシア文学の紹介に大きな役割を果たしました。 日本では二葉亭四迷によって翻訳・紹介され、国木田独歩や田山花袋らの自然主義に大きな影響を与えました。

『はつ恋』(Первая Любовь)は、1860年に雑誌『読書文庫』に発表された中編小説。半自伝的性格を持ち、作者が生涯で最も愛した小説と言われています。 作中で主人公の父が残した言葉「女の愛を恐れよ。この幸福を、この毒を恐れよ...」はツルゲーネフの父が彼に語っていた言葉。ツルゲーネフが生涯独身を通した事も主人公のそれと符合します。

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