鳥の影/柴田 翔

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新潮文庫

柴田 翔(1935年1月19日 - )は、小説家、ドイツ文学者、東京大学名誉教授。1964年に発表した「されど われらが日々―」で芥川賞を受賞。六全協に影響された学生群像を描いたこの青春小説は、累計186万部というベストセラーとなりました。以後も『贈る言葉』(1966年)、『鳥の影』(1971年)、『立ち盡す明日』(1971年)などを発表。1970年から72年まで小田実、高橋和巳、真継伸彦、開高健とともに同人誌『人間として』を筑摩書房から刊行。『ノンちゃんの冒険』を連載していましたが、雑誌は休刊となり、同作品は1975年に残りを書き下ろして刊行されました。

『鳥の影』(1971年)は、大企業の課長代理、テレビ・ディレクター、大学教師など、失われた青春の癒しがたい傷を抱きつつ、現代の第一線で活動する知識人たちが、あることをきっかけとして突如、情念の押えがたい噴出に襲われ、狂気の世界へとつき進んでいく彼等のありさまを通して、捉えどころのない現代の生に、鮮明な光をあてようとする連作小説集。

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