皆殺しの天使
El ángel exterminador
監督:ルイス・ブニュエル
出演者:シルビア・ピナル、エンリケ・ランバル
公開:1962年12月6日
製作国:メキシコ
ブニュエルの作品の中でも最も合理的解釈を拒否している映画。
上流階級の人々が晩餐会を催すのですが、不思議なことに誰も帰ろうとしません。皆で夜を明かすのですが、誰一人としてどうしても部屋から出られないのです。そして時間だけが過ぎていくというのが物語のプロットですが、「何故彼らは部屋から出られないのか」という疑問に一切回答は与えられないままに映画は進行します。また、「部屋から出られない」ことに何かの暗喩が込められているのではないかという詮索にも、一切の手がかりを与えません。
ace
2018/09/16直感で浮かんだのは、「ホテル・カリフォルニア」の最後の歌詞。
Mirrors on the ceiling,
The pink champagne on ice
And she said, 'we are all just prisoners here, of our own device'
And in the master's chambers,
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives,
But they just can't kill the beast
Last thing I remember, I was
Running for the door
I had to find the passage back to the place I was before
'Relax' said the night man,
'We are programmed to receive.
You can check out any time you like,
But you can never leave!'
恋愛感情をホテルに準えてるようにもとれるし、もっと広げて人間の行動の不条理性そのものに対する皮肉にも読めます。当事者は真剣だけど、側から見たらバカバカしく滑稽な醜態を晒しているだけ…
勿論この作品はこんな単純なものではありませんが、そんな風に感じました😆
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ts-r32
2018/09/16おー、なるほど!状況が似てますね!
「ホテル・カリフォルニア」の歌詞で、この部分の少し前に
We haven't had that spirit here since nineteen sixty-nine
とあって、「spirit」は「お酒」ともとれますが、「魂」ともとれるので、ここには1969年以降、「魂」は置いていないと解釈すると、1969年以降のアメリカ社会の「魂」の失われた閉塞感からは抜け出したくても抜け出せない・・・と歌っているようにも聴こえます。
そう考えると、この映画ももっと注意深く観ると、なんらかの解釈可能な鍵が見つかるかもしれませんね!
素敵なコメントありがとうございました(^^)
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ace
2018/09/161969年はニクソンが大統領に就任した年なので、その皮肉(支持基盤が保守層の共和党候補で、ベトナムから撤退したけど最後はウォーターゲート事件でドボン)かなと…😅向こうで当時リアルタイムなら「スピリットが失われてる」と感じることが多々あったかもですね😆
スペインも内戦で混乱した時期を思うと、今ある現実が不条理すぎて測らずして被ったのかもしれません🤔
ありがとうございました😆✨
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ts-r32
2018/09/16ブニュエルの母国がスペインであることを思うと、内戦、閉塞感、不条理はキーかもしれません。
鋭い洞察!ありがとうござました👍(^^)
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ace
2018/09/16ありがとうございます😊長くなって失礼しました❗️
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ts-r32
2018/09/16いえいえ、こちらこそありがとうございました😊
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