奥の細道シリーズ 月山

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第6集
月山
雲の峯幾つ崩て月の山
芭蕉は陰暦六月三日、元合海から船に乗って最上川をくだり、狩川から陸路羽黒山神社
に至って十二日まで滞在しました。滞在中六月六日から一泊で月山・湯殿山の二社の参詣の登山をしました。この句は羽黒山神社に帰った翌日、別当代会覚の求めで短冊に書いた句。大意は「仰ぎ見る月山には弦月が淡い光を投げかけており、高い雲の峰は夕日に映えているが、この雲の峰は夕方までに幾つ崩れては湧き、湧いては崩れたことであろうか」。

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