ウイーン・モダン   クリムト、シーレ 世紀末への道

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2019年、日本とオーストリア・ハンガリー帝国が国交を結んで150周年を記念し新国立美術館で、「ウイーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展が開催された。

19世紀から20世紀初頭にかけて、
ウイーンでは、絵画や建築、工芸、デザイン、ファションなど、それぞれの領域を超えて、新しい芸術を求める動きが盛んになり、
装飾性豊かできらびやかなウイーン独自の文化が開花した。

今日日本では「世紀末芸術」として知られているこの時代に、画家グスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、建築家オットー・ヴァーグナーなど等 名だたる芸術家が登場し、 
モダンアート・モダンデザインの黄金期を迎えた。

それは、生活すべてを美で包もうとする試みであり、
また音楽や精神分析など多様な分野での新しい動きと結びつくものであった。

「世紀末」のいきずまりや退廃とは背中合わせに、
1900年頃のウイーンは、新しい「近代」を模索し モダン・アートへ向かう時代だった。

ビーダマイヤーの時代や、分離派活動の成果、ウイーン工房のモダーン・アートの作品など、
ほぼ同じタイミングで開催された、前段の 東京都美術館「ウイーンと日本 クリムト展」との連携でもあり、多くの刺激を受けたのでした。 

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