hanging clocks - 5 KIENZLE 分銅引き
キンツレーの起源は、1822年ドイツのシュベニンゲンでヨハネス・シュレンカーが時計工場を設立したことが始まりとされています。
当初はブラックフォレスト時計(漆塗りの時計)を作っていたようです
この時計は、高さは約140㎝の大型掛け時計です。
二本の分銅の重力が動力源です。
私のアトリエでは、この時計を標準時計として稼動させています。
キンツレー社 の特徴
19世紀末のユーゲントシュティル(ドイツ19世紀末で流行した美術様式、アールヌーヴォーとほぼ同意)を想わせる柔らかい曲線が特徴的なケースデザインが数多く生産されました。
かと言って、ケースの各部位に真鍮細工を施した荘厳で男性的なデザインも少なくありません。
19世紀までのシステムは、レギュレィタークロックの他に、
フリースゥインガー式(振り子がケースから剥き出しになった時計)が主流でした。
良質なウォールナット材を用いた物が多く現存しています、 その殆どはフリースゥインガー式です。
1900年以降は置時計、1920年以降は腕時計が中心に量産されるようになりました。
製造された時計はとてもタフで・動力も安定している物が多く、実用性が高く評価されました。
ドイツ時計の中堅メーカーです。