Ansonia inkstand clock

Ansonia inkstand clock

3

私の父は、私が6歳の時、事故で亡くなりました。 


幼い私の心に刻まれた父の想出は、彼が愛用したデスクの 隅にあった硝子のインクスタンドの輝きとして残っています。 

それは、濃いブルーのガラスのインクポットが2個ならんだものでした 


午後の陽光を屈折させて輝く鮮やかな光彩が、父の残像と重なって、 70歳をとっくに超えた私の、記憶の奥深くに刻まれているのです。 


そのイメージのインク壺を捜し求めているのですが、 

未だに巡り逢えないでいる。

Default