札幌時計台
札幌時計台、正式名称は「旧札幌農学校演武場」
木造2階建(時計部分の塔屋を除く)高さは19.825m、延面積は約760㎡。
札幌農学校は、北海道大学の前身で北海道開拓の指導者を育成する目的で1876年(明治9年)開校しました。
演武場(時計台)はクラーク博士の提言により、生徒の兵式訓練や入学式・卒業式などを行う中央講堂として1878年(明治11年)に建設されました。
完成した当初の演武場には時計塔はなく、授業の開始や終了を告げる小さな鐘楼が屋根の上にありました。
演武場の完成式に出席した黒田清隆開拓長官の指示で、塔時計の設置が決まったと言われています。
1878年、ホイーラー教頭はアメリカ合衆国ニューヨーク市ハワード時計商会に塔時計を注文しました。
1879年(明治12年)到着した時計機械が予想以上に大きく、鐘楼に設置できないことがわかりました。
時計塔の設置には大がかりな改修と費用が必要でしたが、ホイーラー教頭は演武場に塔時計を付けて札幌の標準時刻とすることの大切さを力説し黒田長官を説得しました。
こうして完成間もない演武場に時計塔を造り直し時計機械が据えつけられました。
1881年(明治14年)8月、塔時計は澄んだ鐘の音とともに正しい時刻を札幌の住民に知らせ始めました。
「北海道における明治洋風木造建築の代表的なもので、北海道開拓史上記念すべき遺構の一つ」として国の重要文化財に指定、 さらに2009年、塔時計は 日本機械学会より「機械遺産」に認定されました。
時計台は創建以来130余年この地にあって、札幌の街の歩みと市民生活の変化を見守ってきました。
Jason1208
2022/06/01 - 編集済み絵葉書より
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0318
2022/06/02jason1208さん
冬の時計台 良い写真をありがとうございます。
これからもよろしく。 0318
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