わが家の マティス 「金魚」 1914年
アンリ・マティス(Henri Matisse, 1869~1954)
20世紀を代表する芸術家の一人。
自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、緑あふれる世界を描き続けた画家であった。
仏 官立美術学校であるエコール・デ・ボザールへの入学を目指したが、入校は認められなかった。
しかし彼の熱意を評価した教官ギュスターヴ・モローから特別に個人指導を受けることとなる。
この頃、同じくモローの指導を受けていたジョルジュ・ルオーとは生涯の友情を育んだ。
初期の作風は写実的なものを志していたが、
次第にポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ 、ポール・ゴーギャンら後期印象派の影響を受け、
自由な色彩による絵画表現を追究するようになる。
『ダンスI』(1909年)など、大胆な色彩を特徴とする作品を次々と発表、ヴラマンクなどと 野獣派と呼ばれるようになる。
しかし、フォーヴィスムとしての活動は短期間で、
以降は、自然から受ける感触をダイレクトに現すような静かで心地良い作品を描くようになっていった。
1954年11月、ニースで没す。