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  • 163F Bretagne(ブルターニュ) 画家たちを魅了したフランス「辺境の地」
Bretagne(ブルターニュ) 画家たちを魅了したフランス「辺境の地」

Bretagne(ブルターニュ) 画家たちを魅了したフランス「辺境の地」

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フランス北西部、大西洋に突き出た半島を核としたブルターニュ地方、

古来・イギリスから渡ってきたケルト人が主体で、
ブルターニュ王国、そしてブルターニュ公国という独立国だった。
本来ラテン系の国民のフランスにあって、
ブルターニュ地方は、古来より特異な文化圏を形成する異郷の地であった。

リアス式断崖の連なる海岸線に岩々が覆う荒野といった雄大な自然、
先史時代の巨石遺構や独特な宗教的モニュメント、
ケルト系言語を話す人々の素朴で信心深い生活様式

このフランスの内なる「異郷」は、
19世紀になると人々の注目を集めるようになります。
美術の領域でも、新たな画題をもとめる画家たちがブルターニュを目指し、以来この地は流派や国籍を問わず多様な画家たちを受け入れ、
19世紀末にはポール・ゴーガンが率いるポン=タヴェン派やナビ派といった、美術史上重要な画家グループの誕生を促しました。

SOMPO美術館「ブルターニュの 光と風」

国立西洋美術館「憧憬の地 ブルターニュ」

この春ほぼ同時期に催されたブルターニュをテーマにした美術展をレポートいたします。

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