飛騨高山 「倉坪」 倉坪 哲也 さん
3
1980年代前半、下呂に、PIAというショッピングモールのデザイン・設計を担当しまして、約2年ほど通いました。
飛騨川に沿った高山線沿線には、飛騨萩原や飛騨古川など、いにしえの佇まいが色濃く残る魅力的な町が多い。
白川郷まで足を延ばすことも度々で、いくつもの愉しい思い出があります。
中でも天領だった飛騨高山は、 往時の街並みがよく保存されている。
大変な努力があって、あり続けていることも勿論よく判ります。
こういう町だから、楽しい骨董屋さんが多い。
古民芸「倉坪」の倉坪 哲也さんや「郷倉」の倉坪 信雄さんの店は、定点観測店のごとく通い、何点かのウオールクロックなど持帰りました。
帰りの新幹線で、ぼ~ん・ぼ~んと鳴りだしたりして、困ったことも今では懐しい思い出です。
暫らくして、「ひもの屋」などの居酒屋の店造りに多く関わるようになりました。
居酒屋における私のデザイン志向は「シ-ンメイキング」
往時の本物で、その土地に積み重なった本物の時空を紡ぎだす技法です。
またまた高山通いがはじまったのでした。