Time Trip in Sinjyuku & DUG/中平 穂積・塁さん

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SONPO 美術館「ロートレック展」の帰り道、
次の約束までに少し時間があったので、定点観測店の伊勢丹を経て靖国通り「DUG」の階段を下りる。

店主の中平 塁 さんに軽く会釈を交わし、奥のテーブルに席をとる。
ジャズのリズムとメロディが喧騒を忘れさせ、
柔らかな灯りに包まれ、心地よい暗がりに浸る。

空気に馴染んで顔を上げると、穂積さんご夫婦がいらっしゃったので、こちらにも軽く会釈を交わす。

穂積さんは87歳になられたこと、最近骨折をし、耳も遠くなったなど等、
黒生ビールを頂きながら、子息の塁さんからお伺いした。

行きたい処があるなら行く
会いたい人がいるなら会う
やりたいことがあるならすべてやる
人生は自分が思うより短く
いつ終わるのかわからないのだから・・・

半世紀に亘る膨大な時間が積み重なった「DUG」、
同じ時間が人間にも積み重なっている。

あっという間の人生
馴染みのハンギングクロックだけが永遠の時を刻んでいる。

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