- 0318 Museum
- 123F 気分を変えて、ちょっと寄り道 ロイス・クレヨン で学んだ店創りの技法
- ストーリ-・マーチャンダイジング Louis Crayon 田中 洋さん
ストーリ-・マーチャンダイジング Louis Crayon 田中 洋さん
ストーリ-・マーチャンダイジングという MD技法は、
婦人服 クレヨンの 田中 洋 社長から学びました。
田中さんは、婦人服・馬里邑の店長を若くして勤められた方で、
往時の人気店・阪急Fiveで、ご自身のブランド「クレヨン」を擁して独立、
以降半世紀/50年以上になるのではないのでしょうか?
大変シャイでロマンチックな性格の反面、骨太な決断力を持ち合わせた経営者です。
ストーリ-・マーチャンダイジングに戻ります。
まず主役のロイズ・クレヨンの属性・家族構成・交友関係などの要素を組み立て、派生するストーリーを生み出す。
主役のロイスは、3歳の時、自ら望んでヴァイオリンを習い始める。
以来、喜怒哀楽をその音色に乗せて表現することが習性となる。
クラッシックからジャズまで幅広いジャンルの作曲と、演奏活動で自立したキャリァ女性・・・・
加えて、ロイスが作曲・自演した幻のCDを製作し、馴染みの顧客に配布する。
クレヨンの店頭で販売もする、手の込んだ演出でストーリーに厚みを増していく。
次シーズンのデザインの構想や、
新店のメージは、物語を発展させてデザインのベースとする。
例えば、大都市の人気ホテルをテーマにシュチュエーション、
ホテルのレセプションのイメージでインテリアなどをまとめ上げ、
ディスプレィで雰囲気を盛り上げる。
ストーリーに基づいて、スタッフも乗っていくし、客も乗ってくる。
客とスタッフの魅力的な関係が構築され、人気の店がまた一つ出来上がる。
時代もそれを歓迎する余裕を持ち合わせていました。
後に、このストーリ-・マーチャンダイジングの手法を
「ひものや」や「かたりべ」の店造りで大いに活用し、
株)八百八町 石井 誠二さん と二人三脚で大変楽しく店づくりが出来たのでした。