「ヒトラーの時代」   嵐山光三郎の近著「生きる」が、サイン入りで贈られてきました。

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「JCD 60」記念誌のことでいろいろありまして、 結果、嵐山光三郎氏の近著「生きる」が、サイン入りで先日贈られてきました。

書中の「池内 紀 通信」の項に、 
独裁者ヒトラーに歓呼して手を振り熱狂的に迎え、いそいそと権力の座に押し上げた国民がいた。
私が様々なことを学んだドイツの人々である。

「ドイツ文学者を名乗る限り、「ヒトラーの時代」を考え、自分なりの答えを出しておくのは課せられた義務ではないのか。 
池内氏最後の一冊「ヒトラーの時代」は、
「自分が選んだ生き方の必然の成り行きなのだ」と思いながら書き上げた渾身の一冊である、と嵐山氏は述べている。

読まずに死ねるか!ですね・・・「ヒトラーの時代」

書中に名取洋之助が取り上げられている。 
あの「サン・モトヤマ」 茂登山長市郎にスーパーブランド「GUCCI や HERMES」 を教示した写真家である。 

70年間の封印が解かれ、2006年出版された名取洋之助写真集「ドイツ・1936年」を併せ読むことで、往時の空気感を感じとることができる。

ベルリンオリンピックの開会式や、日本選手団が歓迎されている様子などの画像をUPしました。

池内氏の本文に戻りましょう。 

最初の写真は、F・ポルシェがヒトラーの誕生日プレゼントに、フォルクス・ワーゲンのモデルを贈る画像です。 
左がポルシェ博士、隣がヒトラー 往時のフォルクスワーゲンのスナップです。

「もしこの独裁者が政権4年目頃に死んでいたなら、ドイツ史上、ビスマルクに並ぶ、最も偉大な人物の一人として後世に残ったであろう」とジョン・トーランドに、言わしめた。

現在のドイツ・・・「尊敬はするが、愛せないところが有る」とは五木寛之の弁。

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