寝室の掛け時計
ドイツからスイスに続くシュヴァルツヴァルト( 黒い森 )は、時計発展過程を知る上で、重要なポイント。
17世紀末ごろから ジュラ地方、ヌーシャテルの山間部で、カッコー時計の製造が始まり、急速に発展を遂げた。
19世紀のジュラ地方での仕事と言えば時計師になることだった。
土地が痩せていて農業では生活が出来ず、住民は貧しかったが、手先が器用であった。
住民全体が時計製造に携わり、収入の大部分を得ていた。
品質の良い時計を大量生産するこの地方から、JUNGHANSなど、 著名な時計会社が多数輩出した。
ここで作られた無数のカッコウ時計。ぶどうの木の葉や、蔦の意匠が、
アールヌーボーに昇華する過程を、かいま見る想いがしますね。