友情を温めた ポール・ポワレ  Paul Poiret (1879~ 1944)

0

ファッションデザイナーとしてコルセット不要のドレスを造り、女性の自然な身体美を再評価したポワレは、20世紀モードに革命を起こしたクチュリエ。

ポール・ポワレ 壁にデュフィのタブロー「モーッアルトへのオマージュ」 1926年

3枚目の画像は、デュフィの「ポワレの服を着たマヌカンたち、1923年の競馬場」

ポワレのドレスに、不思議な折衷的雰囲気がどこか浮世絵の美人画に重なるのは、その頃話題になったパリ装飾美術館の浮世絵展の影響だろう。

ポワレは、きものの異国性を際立たせながらも、
直線構造ゆえに緩やかな、きものの本質を的確に掴んでいた。

流行の日本趣味にも先端アートにも通じていた彼は、アートディレクターの才を備え、
若いアーティストを援助した。香水、既製服など、次々に現代的ファッションビジネスの新モデルを打ち出し、パリ・モードの帝王として君臨。 
ファション界のピカソと言われた。

しかし、アールデコ展の莫大な散財から立ち直れず、養老院で65歳の生涯を閉じた。

さて、100年前の、 華やかな ポール・ポワレのイメージに寄り添えるものを探してみました。

1920年代  赤のカットガラスの香水ボトル。 PUTI PARIS さんから購いたものです。

ポワレは、香水でも一時代を画しました。

Default