クエイ兄弟  ファントム・ミュージアム

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ブラザーズ・クエイは、スティーブン・クエイとティモシー・クエイの一卵性双生児、アメリカ・ペンシルベニア州ノリスタウン生まれの映像作家。

彼らは主にストップモーション・アニメーションの分野で活躍し、独特で完成度の高い映像作品を生み出している。
彼らの代表作には、1986年に発表された『ストリート・オブ・クロコダイル』がある。
この作品は、ポーランドの作家・芸術家ブルーノ・シュルツの連作短編集『肉桂色の店』の一遍『大鰐通り』を下敷きにしたもので、陰鬱かつ退廃的な幻想的な映像世界が特徴だ。

『ストリート・オブ・クロコダイル』を見た時の衝撃は忘れられない。
ネジやタンポポの種など日常ありふれたものが、映画の中では全く違って見える。
「ファントム・ミュージアム」と副題にあるが、まさに幻や 亡霊 など、 幻想の中の時間と空間のようだ。

独特のダークな世界観は「クエイ兄弟の世界」としか言いようがない・・・・

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