Frank Gehry I have an Idea フランク・ゲーリー展  続き

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2013年12月 日経「私の履歴書」は、マーケッターのフィリップ・コトラー。
19日付に、まちおこしの相談を持ち掛けられたビルバオ市当局との経緯が述べられている。  
「ここは素敵だが、目玉がない。必要なのは素晴らしい美術館、劇場などだ」 彼らの目の色が変わり、特色のある美術館づくりが動き出す。
ある地元の賢人「大切なのは最高の美術品があるだけではなく、美術館そのものが最高の芸術であることだ」と言い出した。 素晴らしい知見だと思う。
そして世界的な建築家、フランク・ゲーリーとの契約にこぎつけて1997年に「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」が開館した。
建物自体が傑出したデザインで、世界中から観光客がやってくるようになり、町は映画「007」の舞台にもなった。

ビルバオ フランスとの国境に近いバスク地方の中心都市ではあるが、鉄鋼産業の衰退で、かっての繁栄は消えた。
ところがこの地味な港町が、アートと建築の領域で、世界一ホットな都市に変身したのである。
きっかけは一つの美術館だった。
ニューヨークに本拠を置くグッゲンハイム美術館がその分館をこのビルバオに建設したのである。
鉄鋼業に代わる新たな産業を模索していた市当局と、「美術館ネットワークを世界に築く」というグッゲンハイムの意向が一致し、チタン製の外装を纏った銀色の雲のような巨大な美術館が、スペインの重厚な街並みのど真ん中に突如出現したのである。  隈 研吾 「ビルバオの秘密」

フランク・ゲーリー 1929年カナダ生まれ。 アメリカに移住、夜学で建築を学んだ苦労人。 
モダニズム、ポストモダニズムの潮流に乗りながら、やがて脱構築主義建築の旗手として独自のスタイルを確立していく。
テクノロジーの進歩に支えられ、ゲーリー建築が一気に花開いたは60代になってからだ。
I have an Idea フランク・ゲーリー展 21_21 DESIGN INSIGHT 2015.10~

他に「シドニー工科大学ドクター・チャウ・チャク・ウイング棟」
「ディズニー・コンサートホール」L.A,
「ファンダシオン ルイ・ビトン」パリ の画像をUPしました。

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