「コートールド美術館展 魅惑の印象派 」   2019年9月~ 東京都美術館 続き

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コートールド美術館(Courtauld Gallery)は、ロンドン大学付属コートールド美術研究所の展示施設で、サマセットハウスという新古典主義建築の中に位置する。
1932年にイギリスの実業家サミュエル・コートールドの印象派・後期印象派のコレクションがロンドン大学に寄贈されたことから設立された。
比較的小規模な美術館ですが、そのコレクションの質の高さで知られる。
印象派の研究機関としては世界随一で、その印象派コレクションも世界有数のもの。特にセザンヌ、ゴーギャンはイギリス国内で最大の作品数を保持してる。
現代では数多くのファンを集める印象派だが、コートールドが収集していた1920年当時はまだ注目されていなかったとか・・・・
今回のコートールド美術館展は、そのコートールド美術館の施設が改修のため2020年まで2年間の休館をするというタイミングで実現した。
コートールドのコレクションが来日するのはおよそ20年ぶり。
この機を逃すと、日本国内でこの印象派コレクションを見られる機会はしばらくないといえる。
さてその内容は、マネ最晩年の傑作「フォリー・ベルジュエールのバー」、
19世紀後半の近代都市パリの風俗を映した、
ルノアールが第1回印象派展に出品した記念碑的作品「桟敷席」、
セザンヌ「カード遊びをする人々」、
ゴーガン「テ・レリオア」、
日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景「花咲く桃の木々」、
科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの「ネヴァーモア」や
モディリアーニの《裸婦》など等、巨匠たちの代表作 60余点がズラリと並ぶ。

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