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ウルトラセブン〈1999 FINAL CHAPTER〉模造された男
「ウルトラセブン1999最終章6部作」の第5作目。「石立市に突如として謎の石柱群が出現した。それは1万2千年前に滅びたムー大陸の神殿に建立されたものに酷似していた。一方、カジ参謀は新甲南重工のカネミツ社長と結託して、神戸港に沈んだキングジョーを修復して地球防衛軍の軍事ロボットに転用する準備を進めていた。フレンドシップ計画の切り札である。カネミツ社長は独善的な人物だったが、ある日を境に善良な性格になり、キングジョーを救助ロボットにすると言い出した。」というのがあらすじとなりますが、個人的にはこのシリーズの中では最も好みなのが本作で、特にセブンと修復されたキングジョー(「キングジョーⅡ」)との戦闘シーンは素晴らしかったですね。いわゆるプロレスのような取っ組み合いではなく、合体ロボットの機能を如何なく発揮した動作と機敏な行動でセブンを苦しめるところや、最後にキングジョーⅡを仕留めた後などのセブンの描写は秀逸でした。また、謎の石柱ラハカム・ストーンの力により「模造され(て出来上がっ)た男」とその模造される対象となった男のどちらを選択すべきか、というのは、前シリーズの『太陽の背信』で問われた「地球のマイナスエネルギー、すなわち、怒り、欲望などの人間のマイナス感情を他者に渡しても構わないのではないか、いやそれは罷り成らないのか」にも通ずるテーマであり、ある意味人間の本質を問うテーマでもありました。しかし、『太陽の背信』も本作もその疑問の回答を明示することなく、視聴者に委ねたのは意見が分かれるところですが、その是非はともかく、もう少し掘り下げてもいいテーマだったかもしれません。
あと、本シリーズはエピソードの2、3、4作目でそれぞれハヤカワ・サトミ、ミズノ・タクマ、シマ・ケイスケ各隊員がフィーチャーされたわけですが、本作の場合はあえて言えばカジ参謀ですかね。前述のとおり、この「1999最終章6部作」というシリーズには全編に一つのテーマが通底しているのですが、その主題を貫く手法として、登場人物のパーソナリティを紹介していくというのは常套手段であり、本シリーズに関しては、ある程度は巧くいったような気がします。
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woodstein
2020/01/07「ウルトラセブン1999最終章6部作」の関連画像追加その5
https://www.youtube.com/watch?v=SveAhHuKCv4&t=227s
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woodstein
2020/01/18「ウルトラセブン1999最終章6部作」の関連画像追加その6
https://www.youtube.com/watch?v=aK2eWFKhmrE&t=36s
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woodstein
2020/02/05「模造された男」の関連画像が見つかりましたので追加します。
https://www.youtube.com/watch?v=-Nfz9vspeD8
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