書籍「世界映画音楽事典‘78 キネマ旬報増刊10・4号」

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 1978年10月4日発行。いきなり余談ですが、このアイテムについては学生時代にキネマ旬報を定期購読していた頃からその存在を認識しており、羨望をもってずっと欲しいと思い続けていたものの、2,400円と高額であり、結局手が出ませんでした。その後、その存在は記憶の彼方に追いやられていたのですが、つい最近のこと、ネットオークションで出品されていることを偶然知り、結局30年余り前の思いをやっとのことで遂げることができました。
 そのような思いをもって、手元に届いてからは種々の作業の合間に少しずつ中身を見ているのですが、「事典」とあるようにすべてを読み込む、という類のものではなく、必要に応じて「引く」というのが本展示アイテムの普通の利用法ですかね。それで、昔の書籍にありがあちなことなのですが、それにしても字が細かい、というのが第一印象。ですが、それよりも私自身に対するインパクトが強かったのは、数多くの当時の映画関係の広告ですね。特に8番目の画像にある東宝の映画劇場の羅列の広告にはとても懐かしさが募りました。
 内容は「映画がトーキー化された1927年から1978年までの日本を除く世界の映画から音楽の面でとくに重要な作品981本を選び出し、これらに解説を加えたもの」「解説は音楽に重点をおいたため映画の内容にはふれること少なかった」(本展示アイテム44ページより)で、具体的ににどのような記載されているかは映画『ジョーズ』『未知との遭遇』『スターウォーズ』の掲載ページを4~7番目の画像に挙げておきました。まあ、ほんの寸評にしかなっていないのは致し方ないことで、作品によってはないよりはまし、というものもありますし…。
 ということで、執筆者人も懐かしい名前が少なからず見られましたが、それらは3番目の画像で確認して頂くとして、ここでは2番目の裏表紙にある『ナイル殺人事件』の音楽を貼り付けておきますかね。ニーノ・ロータ晩年の作品でした。
#映画音楽 #キネマ旬報 #世界映画音楽事典 #ジョーズ #未知との遭遇 #スターウォーズ #ナイル殺人事件 #ニーノ・ロータ #思い出 
https://www.youtube.com/watch?v=unNwKCzB7i8

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    とーちゃん

    2023/02/19 - 編集済み

    > 映画音楽

     ときに、
    映画そのものよりも
    印象に残ります。

     スターウォーズが、かつて
    スペースオペラと例えられたのも、
    納得です。

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      woodstein

      2023/02/20

       とーちゃんさん、コメント有難うございます。諸説ありますが、一般に「スペースオペラ」というのは、宇宙空間を舞台にした冒険活劇と捉えられますので、必ずしも音楽の要素が絡まなくとも、そのような形容がされているようです。ただ、『スターウォーズ』シリーズの特に初期3部作のサントラは、本展示アイテムの『スターウォーズ』の項で大日方敏子氏が述べたように「歌のないオペラ」の要素が漂っていますので、音楽の側面も加味して「オペラ的」と言えるかもしれません。

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