印象派を代表する女性画家 メアリー・カサット展  横浜美術館 2016年6月

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印象派を代表するアメリカ人女性画家メアリー・カサット(1844~1926)

米国ペンシルヴェニア州ピッツバーグ郊外に生まれたカサットは、画家を志して21歳の時にパリに渡った。
古典絵画の研究から出発し、新しい絵画表現を模索する中でエドガー・ドガと運命的な出会いをとげ、印象派に参加するようになった。
そして、軽やかな筆遣いと明るい色彩で身近な女性たちの日常を描き、独自の画風を確立した。
特に温かい眼差しで捉えた母子の姿は多くの共感を呼び、「母子像の画家」と呼ばれるようになった。
カサットの人気の基礎である、一連の母と子を描いた絵の特徴は、正確な素描、優しい視点、その上に決して感傷に溺れていないことである。

女性の職業画家がまだ少なかった時代に、様々な困難を乗り越え、生涯独身を貫き、
画家として邁進した彼女の生き方は、現代の我々にも勇気を与えてくれます。

前段で記載しましたが、
パリでの「印象派展」の不人気に、頭を抱えていた画商のデュラン・リュエルに、
ニューヨークでの開催をアドバイスし、結果 大成功に導いた。
そして、印象派の作品はアメリカの美術館の所蔵が圧倒的に多い。
アメリカなくして、印象派なし

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