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「ニューヨークタイムズ本社」 設計に臨んだレンゾ・ピアノの哲学
少し前の、日経日曜版「My Story」で、氏がクローズアップされていました。
最近観たamazon primevideo「She said」の舞台がニューヨークタイムズ本社ビルそのもだったことも有って、
手元の「レンゾ・ピアノ×安藤忠雄」の小冊子を再読した。
「見通せることの大切さ」
世界中の建築家に大きな衝撃を与えたのが、2001年に起きた同時多発テロだった。
世界貿易センタービルが崩壊したあの日、ピアノ氏は新しい高層ビルを建てる準備のためニューヨークに滞在していた。
氏が同時多発テロの直後に設計したビルが「ニューヨークタイムズ」本社ビル。
タイムズスクェア―のすぐそばという立地、
氏は防御のための要塞のような建物を作るのではなく、
むしろビルの透明性を強調し、街の中に開放することで、
都市建築に対する人々の不安を払拭しようとした。
ビルを守る手段として選んだのは「透明性」、
つまりビルを要塞の中に閉じ込め、覆い隠してしまうのではなく、
ありのままに見せることが重要だと考えた。
2007年11月にオープン、高さ230mのこのビルは、
テロ後も超大国として走り続けるアメリカを象徴する、都市のモニュメントとなった。
世界的に有名な建築評論家が
「近代建築巨匠ミース・ファン・デル・ローエのシーグラムビル以来の、マンハッタンの高層建築の傑作」と絶賛している。