- 0318 Museum
- 123F 気分を変えて、ちょっと寄り道 ロイス・クレヨン で学んだ店創りの技法
- 石井 誠二 版 「 ウサギとカメの物語」
石井 誠二 版 「 ウサギとカメの物語」
「あんたもデザイナーと云うのなら、うちの店をやってみないか!?」
ひょんなことから 石井 誠二さんの知己を得、
10年間で100店舗ほどの飲食店のデザイン設計を手掛け、
人生後半の華やかな彩となりました。
石井 誠二さんは「つぼ八」創業者。
訳あって「つぼ八」を離れ、「八百八町」を経営していました。
その石井さんから、ある時
「ウサギとカメの寓話で、なぜウサギは負けて、カメは勝ったんだと思う?」と問いかけられたんです。
私は「ウサギは自分を過信し、油断したからじゃないですか?」と…ごくごく普通の返答をしたのですが、
すると石井さんは「そうじゃない」と・・・・
「『どこを見ていたか』で勝ち負けがついたんだよ」
ウサギは、カメを見ていました。
では、カメはどこを見ていたのか?
カメは、ゴールを見ていたのです。
相手が速いかどうか?どこで何をしているか?
そんなことはまったく関係ない。
カメはまっすぐゴールだけを見ていた。
だから勝てたんだ、と。
どこを見て経営するか。何を目指して生きるか?
「経営も人生も、全て一緒だ」と石井さんは続けました。
それが定まってないから、ぶれる。
隣の会社が儲かっていようが、取引先が厳しかろうが、
さらに言えば自社が赤字だろうが一切関係ない。
とにかく『自分の目標、ゴールを定めて、そこだけを見ろ』 と・・・
振り返れば、多彩な方々との幸運なめぐり逢いの積み重ねで、今の私がある。