石井 誠二 版 「 ウサギとカメの物語」
「あんたもデザイナーと云うのなら、うちの店をやってみないか!?」
ひょんなことから 石井 誠二さんの知己を得、
10年間で100店舗ほどの飲食店のデザイン設計を手掛け、
人生後半の華やかな彩となりました。
石井 誠二さんは「つぼ八」創業者。
訳あって「つぼ八」を離れ、「八百八町」を経営していました。
その石井さんから、ある時
「ウサギとカメの寓話で、なぜウサギは負けて、カメは勝ったんだと思う?」と問いかけられたんです。
私は「ウサギは自分を過信し、油断したからじゃないですか?」と…ごくごく普通の返答をしたのですが、
すると石井さんは「そうじゃない」と・・・・
「『どこを見ていたか』で勝ち負けがついたんだよ」
ウサギは、カメを見ていました。
では、カメはどこを見ていたのか?
カメは、ゴールを見ていたのです。
相手が速いかどうか?どこで何をしているか?
そんなことはまったく関係ない。
カメはまっすぐゴールだけを見ていた。
だから勝てたんだ、と。
どこを見て経営するか。何を目指して生きるか?
「経営も人生も、全て一緒だ」と石井さんは続けました。
それが定まってないから、ぶれる。
隣の会社が儲かっていようが、取引先が厳しかろうが、
さらに言えば自社が赤字だろうが一切関係ない。
とにかく『自分の目標、ゴールを定めて、そこだけを見ろ』 と・・・
振り返れば、多彩な方々との幸運なめぐり逢いの積み重ねで、今の私がある。
多彩な方々との幸運なめぐり逢い
石井 誠二
蓮沼
0318