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Optical Calcite Crystal
和名は方解石。
最初に手に入れた鉱物で、非常に安かった。
大きさは6センチほど。
それなりにしっかりしているが、けっしてカチンコチンではなく、柔らかみがある。
さわってみると、しっとりとした、やや油っぽい手触りがする。
モース硬度は3。
三葉虫の目が方解石でできている、という記述を読んだとき、私はこの方解石の標本を思い浮べた。
石でできた目。
なんとすばらしいのだろう。
とはいっても、この場合カルサイトを方解石と訳すのは、まちがっているわけではないが、あまり適切でもなく、むしろ誤解を招く。
なにしろわれわれにとって方解石のイメージは固定的で、あのマッチ箱をつぶしたような形しか思い浮べられないのだから。
三葉虫の目は炭酸カルシウムでできている、と書いておけば誤解は少なくなるが、まあおもしろみには欠けますね。
ところでこの方解石の内部には、光の加減で虹色が現れる。
方解石に近縁の霰石(アラゴナイト)がアンモナイトなどに遊色の効果を与えていることを思えば、三葉虫の目も虹色に光っていたかもしれない。
trilobite.person (orm)
7 days ago - 編集済み綺麗なものですね。子供の頃に、同じようなものを持っていた記憶が朧げにあり、この鉱物には懐かしさを覚えます。
たいていの場合、三葉虫の今の眼は黒々としていているので忘れがちですが、本当に炭酸カルシウムが主成分だったのならば、かなりの確率で、眼の部分は元々は透明だったのでしょうね。更に、もしもみる角度によっては、それが虹色に輝いていたのだとすればロマンの塊ですね。
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ktr
7 days agoそうですか、すでに子供のころお持ちだったんですね。
方解石は複屈折があるので、子供にはふしぎに見えるでしょうね。
三葉虫の目については、ファコプスの目が緑色をしていたとか、研究がありましたが、緑色よりは無色透明のほうが本来の役割を果たせそうではありますね。
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