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Redlichia chinensis
レドリキアは中国のほかオーストラリアでも産出するようだが、このシネンシスがもっとも一般的であるのはまず間違いない。
オレネルスと並んで、最古の三葉虫のひとつ。
この標本は、届いたときはおそろしく汚れていて、とりあえず水洗いから始めなければならなかった。
しかし、洗い浄めてみると、なかなか魅力的な標本だということがわかった。
いまでは北米のオレネルス、欧州のパラドキシデスと並んで、私のコレクションにおけるレドリキア目の三本柱のひとつとなっている。
本種の産地は不明だが、素人のあてずっぽうでいうと、湖南省の Balang Fm. から出たもののような気がする。
Balang Fm. は湖南と貴州の両方に露頭があるらしく、カンブリア紀前期の地層として知られている。
ちなみに本種の中国名は、「中華萊得利基蟲」という(旧漢字表記)。
中国語でどう発音するのか、聞いてみたい。
全長:50mm
Trilobites
2024/05/11 - 編集済み中国のレドリキアは軽視されてますが、間違いなく魅力ある美しい種類ですね。大きさもありますので、見ごたえもありますし、三葉虫を知らない人から見たら北米産カンブリア紀高額種と比べても価格差がこれだけあるとは分からないでしょうね。
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ktr
2024/05/11まあ確かに安いことは安いですが、私は本種を軽視したことは一度もなく、つねに敬意を払っています。
今回のも、それほど品質は高くないですが、眺めていると中国の長い歴史とか、その自然風土とかが思い浮んできて、じつにいい買い物をしたと喜んでおりますよ。
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trilobite.person (orm)
2024/05/11 - 編集済みこれは、この前ebayに出ていた標本ですよね。
両頬が残存した標本が、今や相当少ないので、なかなかこれぞという物を探し出すのが難しい種でもありますね。私も、前回放出時に元々所有していたものが、両頬ありの標本で手放してしまったので、惜しいことをしたかなと思っていました。
三葉虫の中国名称に関して、何が何でも漢字に直すという中国の気合いにはたまげます。
ktr
2024/05/11なんか出品時にはブリティッシュ・コロンビア産とか書いてありましたが。
手放されたのは、ブログに出ているあの標本でしょうか。
どういう理由で手放されたのか存じませんけど、いい感じのものだったので、たしかにちょっと惜しいですね。
日本にはカタカナという便利なものがありますが、中国は音写するにもぜんぶ漢字なので、われわれには奇異に映りますね。
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