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Cnemidopyge nuda
ラフィオフォルスの仲間をひとつも持っていないので、たまたま見かけた本種を購入。
もちろんそれには値段が安いとか、英国産であるとか、そういう理由もあった。
ラフィオフォルス類というのは、アサフスに分類されているけれども、底棲ではなく遊泳性で、そのフォルムも小型のエイのようだ。
三葉虫は「海の蝶」と呼ばれることがあるが、おそらくこの仲間がいちばん蝶に似ているように思う(註)。
遊泳性の三葉虫は、キクロピゲのように極端に目が大きいのもあれば、本種のように目がないものもある。
目がなくても、3本のトゲや触角を駆使して、たくみに敵をよけながら泳いでいたと思われる。
この標本は頭部前方のトゲだけ保存されているが、よく見ると(心の目で見ると?)左右の頬棘も保存されているような気がしないでもない。
全長:30mm(トゲ含まず)
(註)
三葉虫が海の蝶と呼ばれるのは、本来的にはその尾板の形に由来すると思う。
中国の王冠虫の尾板等を参照のこと。
Trilobites
2024/05/19 - 編集済み本種は体が大きいので、観察するには最適ですね。一般種とはいえ棘が残る個体は非常に少ないので、私は諦めております。写真を見る限りクラックではない感じなので、全体の長さは無いかもしれませんが、3本とも棘が残っているのは凄いですね。
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ktr
2024/05/19これの仲間は、あまり「虫」という感じがしないので、虫嫌いにもあまり嫌悪感を持たれないのではないかと思っています。
その代表はロシアのものですが、手が出ない価格のうえに、保管に気を使うので、私には無理ですね。
この標本のトゲについては、一目瞭然というわけではないので、もし残っていれば嬉しいな、くらいの気持です。
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