Cactus spirit quartz, coated by hematite

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サイズは5センチほど。

サボテン水晶とのことだが、あまりサボテン感はない。
この標本に惹かれるのは、水晶部分ではなくて、それに付着しているヘマタイトの異様さによる。
まるで鮮血がにじみ出ているようで、このタイプのクォーツはあまり見かけない。
クォーツ内部にヘマタイトが浸入しているのがふつうではないかな。

先のとがっている部分は、上から見ると不規則な六角形で、クォーツというものはだいたい六角柱状に育つもののようだ。
このとんがりがオベリスクのてっぺんのようでカッコいい。
モース硬度も7と高く、かなり頑丈なので、全鉱物のうちでも扱いやすい部類に入ると思う。

ちなみに、ヘマタイトというのは、その名が示すとおり赤色を呈するのがふつうだと思われるかもしれないが、じっさいのところヘマタイトの標本で赤いものはほとんど見かけない。
たいていは黒っぽい色合で、見た目と名前とが一致しない鉱物のひとつ。

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    Catrilobite

    2025/02/24 - 編集済み

    確かに、内部にヘタマイトが侵入し、赤褐色になったクォーツは見かけますが、ヘタマイトとクォーツが別々であるのはあまりみない気がします。
    僕も一つ、クォーツの結晶標本を持っているのですが、こちらの標本とは質感が異なります。クォーツも奥が深そうですね。

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      ktr

      2025/02/24

      やはりあまり見ないタイプですよね。
      そういう意味ではレア度は★★くらいでしょうか。
      本標本はクォーツとしての品位はあまり高くないので、参考程度にご覧ください。

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