広島県三次市作木町下作木 紫煙水晶

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かなり古い標本で、昭和30年7月7日に採取、とのことです。2023年現在から遡ること、73年前の七夕の日になります。

販売元の「鯖江市久保田鉱物室」という標本店は情報が得られませんでした。

さて、こちらの標本はペグマタイトの紫煙水晶。広島県の瀬戸内側は広くペグマタイトが分布しており、江田島や広島市を含め、様々な場所で煙水晶が採取されております。三次市も中国山地を突っ切る広島花崗岩の北側にあたり、情報はないものの昔から煙水晶が採れたものと推測。

特徴的なサーモンピンクな長石に、全体的に暗い紫の結晶が生えています。そのうち一つはファントムが3重に見られます。古い標本なので、割れや欠けがあるものの、紫色が退色せずに残っているのは保存方法が良かったからでしょうか。

ラベルまでしっかり残っており、かつこの貴重な紫煙水晶とあれば、素晴らしいことこの上無しな標本です。

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