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Illaenus crassicauda
本種については、だいぶ前に丸まった小さいのを手に入れたが、どうしても気に入るに至らず、手放してしまった。
一般的には人気のあるらしいエンロール標本が私にはダメなのは、いったいどうしたわけだろうか。
この Illaenus crassicauda はイレヌスの模式種とされているけれども、じっさいのところイレヌスというよりは、北米で産出する Nanillaenus に近いのではないかと思う。
Nanillaenus は Thaleops と混同されることもあり、最近ある研究者がこのあたりのごちゃごちゃしたのを整理したようだが、ともあれその代表種とされる Nanillaenus americanus を本種 Illaenus crassicauda と比較してみると、その類似には注目すべきものがあるように思う。
いちばん最後にその北米種の写真を入れておいたので、ご覧ください。
全長:33mm
trilobite.person (orm)
2024/04/20 - 編集済み私の勝手な意見ですが、三葉虫をある種芸術的なものとして見る向きが強いか、いち生物標本として見る向きが強いかに依り、防御姿勢が許せるか許せないかが変わってきそうですね。美を優先した場合は、伸びた標本こそ確かに美しいかもですし、他方、生き物として見る場合は、エンロールも生態の一つの表れとして、それもまた良しと思えそうです。
I.crassicaudaとN.americanus、確かにそっくりですね。まるでロシアオルドビス紀の白い標本群と、ノルウェーの黒い類似標本群の対比のようです。
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ktr
2024/04/21うーん、それはたぶん当っていそうですね。
三葉虫の生物としての面がよく出た標本は、ちょっと苦手かもしれません。
軟体部保存とか、食べものが残っているものとか、おもしろがって見ることは見るんですが、欲しいかといわれれば、微妙です……
本種と北米種との比較ですが、上から見るとよく似ていますが、前から見るとだいぶ違っていて、やっぱり別属だなあ、という気はします。
クラッシカウダは頭鞍より目の方が位置が高いんですね。
こういう特徴があるのは、本種以外ではタウリコルニスだけですね。
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Trilobites
2024/04/21 - 編集済みこの質感は、お気に入りなのが分かります。ロシア産でも本種の真っすぐ伸びた個体は結構な入手難易度ですね。拡大した写真で見てみると、奇妙と言って良い位に面白い形状をしてますね。完全に丸まった個体も嫌いでは無いですが、数が少ない伸びた個体を見ると、本種の特徴が魅力的に感じます。
余り気にしたことが無かったですが、北米産Nanillaenusとそっくりというより、全く同じですね。
ktr
2024/04/21この産地のものは、だいたい質感がいいんですが、高いのが難点で、オークションなどでも安くは手に入れられませんね。
本種においては、シュモクザメのように左右に張った目が異様な感じをかもし出しているように思います。
あと北米種との比較ですが、上のormさんへのコメントにも書いたように、前から見るとだいぶ違いがあります。