精工舎   硝子置時計  宮型 ETC

0

精工舎  硝子置時計

関東大震災以降 ~ 当時の新素材/ガラスをベースにあしらった置時計の人気が高まりました。

いわゆる、大正浪漫が具現化された意匠の一つと言えますね。

バリエーションとしては 上段の形態が宮型、下段の枕時計タイプが枕置(ガラス枕) 

四角のタイプを文鎮(角・頭丸)と呼称されています。(昭和5年の精工舎のカタログより)  

硝子の色は 青・緑・茶・黒・オパールなどがありますが、特に、青や緑色のガラスは、個体により濃淡まちまちで、

全く同じものにはほとんど出会うことは有りません。  

それも味わいの一つと考えて楽しんでいます。

下段左端の文鎮タイプは、マドリードの蚤の市で手に入れました。

私は、父の記憶に深く結びついた 濃いブルーの硝子が気に入っています。

江戸切子をルーツとした硝子職人の高度な技術を継承した八重田研磨工場・初見硝子研磨工場などの詳細が、 

山口 勝旦(かつあき)著の「江戸切子」に詳しく記されています。 
往時の職人たちの技術の高さが偲ばれます。

近年、外国製と思われる、粗悪なまがい物が、ネットオークションなどに出回っておりますので、要注意です。

Default