原宿 bar RADIO  杉本 貴志 + 尾崎浩司さん

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原宿に「bar RADIO」が誕生したのは、1970年代の初めでした。

杉本貴志著の「無為のデザイン」に、経緯が記されているので引用します。

スーパーポテトのオフィス近くに計画されたマンション。
「BFにバーが欲しいのだが、君たちが作ったらどうだろう?」 
と、顔見知りのオーナーから声を掛けられた。

結果、杉本の旧友の手芸家で作詞家の小薗江圭子さん(「このひろい野原いっぱい」を作詞)を通して、当時「DUG」に勤務していた尾崎浩司さんへと繋がった。
  
銀行借り入れの保証人は、「DUG」の中平さんが引き受けてくれた。
9坪、12席のバーだったが、
田中一光、三宅一生、倉俣史朗、和田誠など等
多くのクリェーター・デザイナーが集まる。

尾崎さんの人柄と相まって、当代の名店の誕生でした。

凡そ10年後、彫刻家の若林 奮さんとの コラボレーションで画像の「bar RADIO」に生まれ変わり、大ブレークする。

刺激的で、適度な緊張感が強いられる、心理的な敷居の高い空間でしたが、 
2002年に閉店するまでの20年間 ・・・・ ずいぶん愉しませて頂きました。

若林さんの造形は、「気」が作り出す磁場として壁面やカウンターに象嵌されていた。

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