THE CUBIST REVOLUTION キュビズム展 美の革命  パリ ポンピドゥーセンター

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20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかってない変革をもたらした。

その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来する。
ルネッサンス以降の西洋絵画の伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、
幾何学的に平面化された形を用いて画面を構成する試みは、
絵画を現実の再現とみなすルネッサンス以来の常識から画家たちを解放した。
キュビズムが開いた新しい表現の可能性は、パリの若い芸術家たちに衝撃を与え、瞬く間世界中に広がる、
以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼした。 

1900年代中葉 写真機が発明されたことで、それまで芸術家が追い求めていた「リアリズム」では敵わない。絵画にしかできない表現を追い求めることになる。

本展では、アフリカの彫刻などキュビズムの多様な源泉探る「キュビズムの源泉」章が興味深い。
ピカソとブラックがそれらを大胆に解釈しながら、緊密な連携作業によって、全く新しい絵画を発明していく過程が示されていく。 

2024年パリオリンピックに合わせ、 ポンピドゥーセンターの大規模改修工事が行われ、
収蔵品が国立西洋美術館へ巡回されました 「THE CUBIST REVOLUTION キュビズム展 美の革命」です。
  

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