「フリーダ・カーロとその時代」 Bunkamura ザ・ミュージアム  2003年 7月~

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2003年 7月~  Bunkamura ザ・ミュージアム で、「フリーダ・カーロとその時代」展が開催されていました。
20年ほど経っていまるのですが、その鮮烈なな記憶は薄れていない。 

当時求めた、TASCHEN 社刊の「KAHLO」を改めて開いてみました。
3枚目の画像はカーロ家の家系図的な肖像、3歳頃のフリーダ自身を描いたものだが、母親の胎内の自身も描かれている。
6歳の頃、小児麻痺に罹り「ビッコのフリーダ」というあだ名が少女を苦しめたことか。

次の画像は、乗っていた木造バスが路面電車と衝突、
背骨が折れ、右足と骨盤が砕け、壊れたバスの鉄棒が下腹部を貫通、生命が危ぶまれるほどの重症を負った。 
路面に意識不明で横たわっているのが18歳のフリーダ自身で、この事故で3か月余のベッド生活を余儀なくされた。
生涯30数回に及ぶ手術をし、後遺症に苦しんだ。
 
記述するのも痛々しいが、
肉体と精神の痛みに抗わず、受容する力を身につけたフリーダの作品の多くは、私小説的な自画像だ。

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