ジョン・エヴァーレット・ミレイ    John Everett Millais(1829~1896)

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1829年 イングランド南部のサザンプトン生まれ。

同時代の思想家・美術批評家;ジョン・ラスキンの「芸術は自然に忠実でなければならない」という思想を創作モットーとし、1848年、ハントやロセッティと共に「ラファエル前派」を結成する。
「ラファエル前派」とは保守的なアカデミーを基盤とするラファエロ (ルネサンス期の画家)以前の素朴なイタリア絵画の理想に戻ろうとする一派です。

1862年のロイヤル・アカデミーに出品された『オフィーリア』は非常に高い評価を得る。
ヴィクトリア朝の最高作と名高いこの作品は、シェイクスピアの『ハムレット』のヒロイン、オフィーリアを題材にしたもので、川の流れに仰向けに浮かぶ少女のモデルは、後にロセッティの妻となるエリザベス・シダルである。
肖像画を描くなど、ヴィクトリア女王の寵愛も受けている。

この『オフィーリア』は,2008年8月 Bunkamura ザ・ミュージアムの「ミレイ展」、
2014年1月 森アーツセンターで開催された「ラファエロ前派展」と、2度来日しています。 それぞれ、往時のパンフレットを掲載しました。

5枚目の画像は長女をモデルに描いた「初めての説教」と「2回目の説教」
生まれて初めて教会で受けた神父の説教に緊張している表情がよく描かれている、
一方、右の「2回目・・・」はその緊張がほどけた姿が、これも見事に描かれている。
高い評価を得た。

最後の2点の画像「狼の巣穴」と「あひるの子」は、当美術館所蔵品(松方コレクション)で、今回出品されています。

1枚、ジョン・シンガー・サージェント「カーネイション、リリー、リリー・ローズ」が紛れ込んでいましたので、「ワーテルローの戦いに出征する兵士・惜別」と入れ替えました。
ジョン・シンガー・サージェントも魅力的な画家です、追って取り上げます。

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