The  anglaise  case    carriage clock   #3  cc - 021

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Mattew Norman  A E . LONDON A. E1750A

Matthew Norman は18世紀の終わりに旅行用として使われ始めたキャッリジクロックの伝統を継承している。
 

生涯戦いに明け暮れたナポレオンは、将校の一人が開戦時刻に遅れたため、あわやのところで戦いに敗れそうになった。

ナポレオンは、スイスの天才時計師ブレゲに、持ち運びが出来る精密な時計の制作を依頼。開発されたのがキャリッジクロックである。
以降ナポレオンは将校一人一人にキャリッジクロックを持つよう命じ、将校達が言訳できないようにした。・・・との逸話が遺されています。

往時、キャリッジクロックは将校時計と呼ばれていた。

17世紀末から19世紀に至るまで、
大陸を横断してイタリアへ向かうグランドツアーが、英国上流社会で流行となり、
キャリッジクロックへのニーズやウオンツも増大していった。

七宝で彩られたこの時計は、1997年3月に 異人館 木場 淳さんから購いたものです。

Gong striking movement、 ratchet tooth lever escapement with repeater

コリント様式の飾柱が4隅にセットインされています。

サイズは、フルレングス(handle up) 20cmh と大振りなタイプです。

木場 淳 さんの先代は、オルゴールや古時計コレクターで、お会いしたことは有りませんがこの道の大先輩。

オルゴール付きのフランス枕やオートマターなどの逸品を蒐集されていた方でした。

さて、ベネチャンガラスなど木場さんの審美眼は信頼できるものでした。

一昨年、亡くなられたとのことで 大変寂しく思っています。

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