a gilt-brass grande sonnerie carriage clock with alarm french ciraca1890    cc-009

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濃紺の文字盤の上方に Marutino,下段に Torino と刻印されている。

トリノはミラノに次ぐイタリア第2の工業都市であり、
フィアットなどを中心とする自動車工業の拠点である。

Marutinoは 「和光」や「天賞堂」のような有力な販売店だろうと推測していますが、定かではありません。

ムーブメントには4002の刻印があり、鍵にも同じナンバーが刻印されています。

ロイヤルブルーの文字環が美しい。

ratchet tooth lever escapement striking two gong striking
with Corinthian corner columns

底部のレバーで G-sonnerie, P-sonnerie, Silence  が調節できます。

G-sonnerie,はグランドソネリーの意で、15分でゴング1回、30分でゴング2回、45分でゴング3回打ちその後、時刻の数だけゴングを打ちます。

P-sonnerie,はプチソネリーの意で、30分にゴング1回打ちその後、時刻の数だけゴングを打ちます。

Silence は、時打ちだけ、ゴングが作動する機構です。

上面にあるボタン(リピーター)を押すと同様の機能が働きます。

夜中、目が覚めた折に、(灯りをともさなくても)手を伸ばすだけで、時刻を認識できたわけです。

これだけの機能を組み込まれた本体の荷重は2.5㎏程あり、ずっしりとした重さを感じます。

1999年11月 Sothebys LONDON 51万円 と記録されている。

落札額が高いですが 「欲しい!!」という意識そのものだったのでしょう。

Sotherby's のシステムについては、以前ご説明していますが、

日本国内で、現物を受け取る場合の総額は、ポンド換算の1.7~1.8倍ぐらいになります。 

梱包費・輸送量・保険・双方の手数料などなどで、落札額の2倍というような感覚でした。
      

それでも、国内では入手できないアイテムばかりでしたので、当時は、それほどの抵抗感は有りませんでした。

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