我が家の アンリ・マティス (Henri Matisse/1869~ 1954)「金魚」 続き

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アンリ・マティスは 自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、
緑あふれる世界を描き続けた画家である。
  
初期の作風は写実的なものを志していたが、
次第にポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ 、ポール・ゴーギャンら後期印象派の影響を受け、
自由な色彩による絵画表現を追究するようになる。

さて、画像の「金魚」は1914年頃の作、(1914年は、第一次世界大戦が勃発した年ですが・・・)

金魚は17世紀ごろに東アジアからヨーロッパに輸入された。

1912年ごろから、金魚はマティス作品に定期的にあらわれるモチーフとなった。
少なくとも9作品以上は金魚をモチーフにした作品を制作している。

クロッキーのような素早い筆づかいと鮮やかな色彩に魅せられ、
渋谷Bunkamura ミュージアムショップで購入しました複製画です。

19世紀中葉、フランスに於けるジャポニズムブームは大変なものでした。
金魚を愛でる風習が、浮世絵などを通して伝わったのではなかろうか? などと妄想しながら愉しんでいます。

3枚目の画像:「青い裸婦Ⅲ/1952」は、美術史上最も有名なマティスのイメージとなっている切り絵作品。

マティスは絵画の革新を本能的に行った。

晩年の15年は体が不自由になっていたが、ダイニングルームの壁を白く塗り、
助手のデレクトルスカヤの助けを借りながら、ベッドに車を付けて 描き続けた。

7枚目の画像は、フランス北東部 ル・カトー・カンブレジの生家,現在は記念館になっている。

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