- 0318 Museum
- 78F 時代のさきがけ 神山町 「PORT BELLOW」 吉田ヨシコさん
- 時代のさきがけ 渋谷 神山町 「ポートベロー」 吉田ヨシコさん 追憶 #3
時代のさきがけ 渋谷 神山町 「ポートベロー」 吉田ヨシコさん 追憶 #3
1973年刊の雑誌「室内」に、西洋ガラクタ店の女主人と題した特集記事がある。
アンティークショップ「ポートベロー」の吉田ヨシコさんが紹介されています。
「もう50年になるんだなー」と深く息を吸い込んで、読み返してみる。
吉田さんは、サバサバとしたもの言いの、チャーミングな女店主・・・
ご主人は、商業カメラマン。
知人のイタリア人のデザイナーが店舗のデザインをしてくれたとのこと、
5角形のウインドウが印象深い。
さて、吉田さんから譲って頂いた、英国製マントルクロック。
よくよく見ると、右下のギボシはオリジナルではない。
以前の持ち主が、失われていたその部分を丹念に削り出したもののようだ。
前の持ち主の、深~い想いが伝わってきてうれしい。
これが、使い込まれたアンティークの良いところだ。
窓から差し込む、遅い午後の陽射し。
静かに時を刻む祖父から受け継いだ古い時計。
さて、一息入れるとしようか・・・・
読みかけの本を、静かに伏せる。
もしや、と気付き、1973年の「室内」後付を改めてみました。
やはりそうでした、発行者:山本 夏彦とあります。
山本 夏彦(1915~2002) 著名な随筆家。
大正4年 - 詩人・山本露葉の三男として下谷根岸で生まれる。
金貸しだった祖父・山本義上の莫大な遺産により裕福な家庭だった。
長男山本伊吾は新潮社で、編集者として写真週刊誌『FOCUS』の編集長などを務めた。
義兄にロシア文学者、脚本家の八住利雄。
甥に脚本家の白坂依志夫。