時代のさきがけ 渋谷 神山町 「ポートベロー」 吉田ヨシコさん   追憶 #3

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1973年刊の雑誌「室内」に、西洋ガラクタ店の女主人と題した特集記事がある。

アンティークショップ「ポートベロー」の吉田ヨシコさんが紹介されています。 

「もう50年になるんだなー」と深く息を吸い込んで、読み返してみる。 

吉田さんは、サバサバとしたもの言いの、チャーミングな女店主・・・

ご主人は、商業カメラマン。  

知人のイタリア人のデザイナーが店舗のデザインをしてくれたとのこと、
5角形のウインドウが印象深い。

さて、吉田さんから譲って頂いた、英国製マントルクロック。
よくよく見ると、右下のギボシはオリジナルではない。 
以前の持ち主が、失われていたその部分を丹念に削り出したもののようだ。

前の持ち主の、深~い想いが伝わってきてうれしい。  
これが、使い込まれたアンティークの良いところだ。

窓から差し込む、遅い午後の陽射し。
静かに時を刻む祖父から受け継いだ古い時計。
 
さて、一息入れるとしようか・・・・
読みかけの本を、静かに伏せる。  

もしや、と気付き、1973年の「室内」後付を改めてみました。
やはりそうでした、発行者:山本 夏彦とあります。

山本 夏彦(1915~2002) 著名な随筆家。
大正4年 - 詩人・山本露葉の三男として下谷根岸で生まれる。
金貸しだった祖父・山本義上の莫大な遺産により裕福な家庭だった。

長男山本伊吾は新潮社で、編集者として写真週刊誌『FOCUS』の編集長などを務めた。
義兄にロシア文学者、脚本家の八住利雄。
甥に脚本家の白坂依志夫。

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