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飯野 高広

ファッションジャーナリスト。大手鉄鋼メーカーで11年勤務した後、2002年に独立。紳士ファッション全般に詳しいが、靴への深い造詣と情熱が2015年民放テレビの番組でフィーチャーされ注目される。趣味は他に万年筆などの筆記具の書き味やデザインを比較分類すること。

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生地にもディテールにも確かな「理由」 と「思い」がある「Classic Norfolk Jacket」がついに完成_image

生地にもディテールにも確かな「理由」 と「思い」がある「Classic Norfolk Jacket」がついに完成

尾州で最も古い歴史を持つ毛織物メーカー「国島」代表・伊藤核太郎さんと、国内外に熱狂的なファンがいるクラシックファッションブランド「ADJUSTABLE COSTUME(アジャスタブルコスチューム)」オーナー兼デザイナー・小高一樹さんのおふたりがタッグを組んだ、Muuseo Factoryコラボレーション企画「Classic Norfolk Jacket」。

日本の羊飼いの熱い思いに共感し立ち上げた国島のプロジェクト「The J.SHEPHERDS」に別注した純国産ツイードを使用し、小高さんのデザインで作製されたノーフォークジャケットがついに完成しました!

今回は、服飾ジャーナリストの飯野高広さんが小高さんに取材し、こだわり抜いたデザインやディテール、このプロジェクトにかけた思いをお届けします。

国島×アジャスタブルコスチューム|オリジナル純国産ツイードができるまでの道のりと、羊飼いの思い_image

国島×アジャスタブルコスチューム|オリジナル純国産ツイードができるまでの道のりと、羊飼いの思い

尾州で最も古い歴史を持つ毛織物メーカー「国島」代表・伊藤核太郎さんと、国内外に熱狂的なファンがいるクラシックファッションブランド「アジャスタブルコスチューム」オーナー兼デザイナー・小高一樹さんのおふたりがタッグを組んだ、Muuseo Factoryコラボレーション企画「Classic Norfolk Jacket」。

日本の羊飼いの熱い思いに共感し立ち上げた国島のプロジェクト「The J.SHEPHERDS」に別注した純国産ツイードを使用し、小高さんのデザインで作製されました。

今回は、服飾ジャーナリストの飯野高広さんがおふたりを取材し、J.SHEPHERDSに参画する羊飼いの皆さんの思いや立ち上げまでの道のりとともに、アジャスタブルコスチュームオリジナルの国産ツイードが完成するまでをお届けします。

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ_image

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ

以前、何回かにわたり連載した「トラウザーズ解体新書」。トラウザーズに関わるディテールやその意味を、平易でありながら今日珍しいくらいに細かく、しかも理論的に探究したからだろうか、有難いことに読者は一般の服好きの方だけでなく、プロの作り手の方も多かったようだ。

今回ご紹介するフェンダール(Fendart。フランス語の俗語で「ボトムズ」の意味)のパンツを企画なされているTさんも、そんなお一人。そこでフランス在住の彼が一時帰国したタイミングで色々話を伺うと共に、それを実際に穿いてみた際のレポートを、「トラウザーズ解体新書」の番外編としてお届けしたい。

正しいフィッティングで足のサイズと用途に合う靴を選ぶ。chausser訪問編_image

正しいフィッティングで足のサイズと用途に合う靴を選ぶ。chausser訪問編

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「革靴」について解説していきます。そもそも革靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方などをお届けします。

今回は、革靴ブランド「chausser(ショセ)」のレディス店舗「plus by chausser(プリュス バイ ショセ)」でフィッティングのポイントを教えてもらいます。

王道から新進気鋭のブランドまで。飯野高広の厳選14足!_image

王道から新進気鋭のブランドまで。飯野高広の厳選14足!

この冬履きたい革靴は、どれですか?

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「革靴」について解説していきます。そもそも革靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全8回(もう少し増えるかも)にわけてお届けします。

今回は、飯野さんが秋冬におすすめの革靴を揃えました。レディスモデルがデビューしたばかりの注目ブランドや国内の王道革靴ブランド、実はブーツも展開しているサンダルでお馴染みのブランドなどをピックアップ。いざ、お披露目です。

ポケットチーフの手引き 歴史・選び方・飾り方_image

ポケットチーフの手引き 歴史・選び方・飾り方

アクセサリーは日本語で「装身具」「付属品」と訳されます。あってもなくてもそこまで変わらないものだからこそ、時には権威の象徴として、時には大切な記念を刻む媒介として、言葉を超えてメッセージを伝えるもう一つの自分として用いられてきたのではないでしょうか。

ポケットチーフはスーツやジャケットという主役を引き立たせます。それと同時に、指輪やペンダントなどのアクセサリーと同様にメッセージを含みます。

指輪やペンダントは単体でメッセージを含むことが多いのに対し、ポケットチーフはジャケットやスーツ、ネクタイとの組み合わせによってメッセージを含みます。「組み合わせ」と聞くと少し身構えてしまいそうになりますが、言い換えれば歴史や選び方の基本的なところをおさえておけばメッセージに合わせて着る人自身で応用ができるということです。

この記事では、ポケットチーフの手引きとして歴史や使い方などを紹介します。教えてくださるのは服飾ジャーナリストの飯野高広さんです。

「革」の特徴を知ることが、「靴」の特徴を知ることにも繋がる_image

「革」の特徴を知ることが、「靴」の特徴を知ることにも繋がる

外出する機会も増え、体力不足を感じるこの頃。革靴というタフで優しい相棒を足元に!

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「革靴」について解説していきます。そもそも革靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(もう少し増えるかも)にわけてお届けします。

今回は、革の分類とそれぞれの特徴、鞣しの種類、皮から革になるまでの工程など、革靴の見た目、耐久性に関わる「革」について解説してもらいます。

いま履いている靴はどんな靴底?各製法の違いを知って、革靴選びのさらに深みへ_image

いま履いている靴はどんな靴底?各製法の違いを知って、革靴選びのさらに深みへ

昨日はパンプス。今日はスニーカー。明日はおじ靴……! 毎日の靴選びに「おじ靴」という選択肢を!

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

今回は、「底付け」の様々な製法について解説してもらいます。それぞれの特徴や違いを知れば、おじ靴の選び方がさらに深まるはず!

デザイン・スタイルを知ると「革靴」の選び方も深まる_image

デザイン・スタイルを知ると「革靴」の選び方も深まる

女性の足元をより快適かつ素敵に仕上げてくれる「おじ靴」。靴の選択肢の一つとして加えれば、今まで出会ったことのない新たなファッションの価値観に目覚めるかもしれません。

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

今回は、おじ靴のデザイン・スタイルについて。本来の用途を知ると、ビジネスシーンや冠婚葬祭など、いろんな場面で活躍してくれることがわかります。それだけでなく、同じような起源を持つ靴と服とをコーディネートしたり、敢えてハズシをしても「説得力」を逆に高められたり……。前回のディテール編と併せて読めば、それぞれの「違い」がより深く理解できるはず!

デザインをより深く理解するための革靴ディテール用語_image

デザインをより深く理解するための革靴ディテール用語

ヒールで窮屈になっている足もスニーカーで甘やかし過ぎた足も、的確なフィット感で迎えてくれる「おじ靴」。靴の選択肢の一つとして加えてみるのはいかがでしょう?

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

今回は、おじ靴の表面から内部までのパーツ・ディテールの名称に併せ、それぞれの役割や起源などを解説してもらいます。

見えない箇所での下準備が、“見える美しさ”に繋がる。手製靴「WHITE KLOUD」後藤庄一さんのゼロからのモノづくり_image

見えない箇所での下準備が、“見える美しさ”に繋がる。手製靴「WHITE KLOUD」後藤庄一さんのゼロからのモノづくり

都心から離れた小さな工房で、美と機能を兼ね備えた手製靴を生み出す「WHITE KLOUD(ホワイトクラウド)」。ここは、靴づくりのすべての工程から販売まで、後藤庄一さん一人で行っている。

今回、そんな後藤さんに『紳士靴を嗜む』の著者であり服飾ジャーナリストの飯野高広さんがインタビュー。ブランドコンセプトや独立までのお話、靴づくりのこだわりを伺いながら、製造工程の一部を見学させていただきました。

革靴のバリエーションを知る。飯野高広の厳選17足!_image

革靴のバリエーションを知る。飯野高広の厳選17足!

靴や足にお悩みの女性たちに、靴の選択肢の一つとしてお試しいただきたい「おじ靴」。

初回に引き続き、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

さて、今回の「おじ靴リスト」ですが、当初は番外編として連載がもっと進んだ後にご紹介する予定でした。が、初回から多くの反響をいただき「おじ靴の具体例を知りたい」というご要望もあり、それならば!と急遽変更し連載2回目として発表します。

飯野さんおすすめ「おじ靴」17選!

トラウザーズ解体新書 第六回:股下を考える_image

トラウザーズ解体新書 第六回:股下を考える

トラウザーズに関しては性別や世代に関わらず、どうしても気になってしまうのが股下の長さ。お直しの際にバッサリ切られてしまうことにコンプレックスを抱える人もいれば、長過ぎて既製品では対応し切れないと真逆の悩みを抱える人もいる。しかも何気に流行にも左右され易い。今回はそんな股下について、それらと関連する事柄も含めて色々と考えてみたい。

トラウザーズ解体新書 第五回:股上を考える_image

トラウザーズ解体新書 第五回:股上を考える

今回からディテールと言うよりも、トラウザーズの寸法により直接的に影響を及ぼす意匠についてお話ししたい。まずは股下関連、ではなくその上、つまり股上に関連するところから。

股下に比べると股上は、意識する人とそうでない人との差が著しいエリアと値だ。自らの体型や世間の流行を何も考えることなくトラウザーズを、正に与えられるがまま穿いてしまう人は「股上」など全く気にしないはず。一方で、それらに敏感な方は自分なりのベストアンサーを必ず持っているか、トラウザーズの種類次第で的確に変化させている。その意味で股上への関心の有無は、トラウザーズのみならず装いそのものへの関心の有無に直結すると言い切れる。

一歩進む女性はなぜ「革靴」に注目するの?_image

一歩進む女性はなぜ「革靴」に注目するの?

「ラクな履き心地もきちんと感もどちらもほしい」「スタイルよく見せたいけど毎日ヒールはツライ」「何を履いても長時間歩くと足が痛い!」そんな女性の皆様にご提案します。

「女性の紳士靴=おじ靴」という選択肢。

連載「女性のライフスタイルを広げて深める『革靴』のススメ 」では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」で司会を務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。番外編では、飯野さんがおすすめする革靴ブランドをご紹介するのでお楽しみに。

さてまずは、「おじ靴」って何がそんなにステキなの?という基本をおさらいしていきましょう。いまイメージしているより、靴選びって幅広いし奥深いんです!

今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」_image

今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」

革靴やブーツのリペア・メンテナンス・オーダーメイドショップとして国内外で知られる「BRASS」。以前、ミューゼオ・スクエアの記事では、日々のお手入れやスペシャルメンテナンスについて教えていただきました。

今回は、そのBRASSから作り出されるオリジナルブランド「CLINCH(クリンチ)」についてご紹介します。『紳士靴を嗜む』の著者であり服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、代表の松浦稔氏にブランドコンセプトから靴づくりのこだわり、見据える先までをインタビュー。さらにアトリエへお邪魔し、製造の裏側も見せていただきました。

トラウザーズ解体新書 第四回:ポケットを考える_image

トラウザーズ解体新書 第四回:ポケットを考える

いわゆるボトムズでメンズとレディスとの決定的な違いは、恐らくポケットの有無ではないだろうか。

シルエットの美しさを最大限に重視する後者では、得てしてその数を最小限に留めたり、あくまでデザイン上のアクセントとしてフェイク、つまり見せ掛けだけで全く使えないものを備えたりしがちだ。一方で前者では実用性を加味した上で、結構さまざまなものを付ける傾向にある。

ここではメンズのドレストラウザーズには当たり前に付きがちなものを、前身頃・後身頃の別で細かく観察してみたい。

トラウザーズ解体新書 第三回:プリーツを考える_image

トラウザーズ解体新書 第三回:プリーツを考える

ここ数年のトラウザーズのトレンドで最も変化したのがプリーツ、和製英語で言うところの「タック」が前身頃に入ったものが大復活を遂げたことではないか?

ほんの少し前まで「ノータックにあらねばパンツ(とここでは敢えて表現する)にあらず」と豪語していたファッション業界関係者のあれよあれよの宗旨替えは見ていて情けなくなる限りで、彼らが企画するものに対しての思いやポリシーの浅さ・軽薄さが露呈してしまったようなもの。消費者の側から見れば裏切られた感が沸き上がるのも当然で、そりゃー注文服にますます需要が流れてゆく……。

でも、いざ流行ではなく本質的な意味としての「前身頃のプリーツとは?」と問われると、誰もが答えに窮してしまうのも事実ではないか? という事で今回はその辺りを深く、探ってみたい。

トラウザーズ解体新書 第二回:ブレーシスとサイドアジャスターを考える_image

トラウザーズ解体新書 第二回:ブレーシスとサイドアジャスターを考える

前回の記事ではベルトループの本数について、あれこれと書いてみた。トラウザーズを腹部に固定するためのディテールとしては今日最もお馴染みの、いや当たり前過ぎるものなので、その本数ひとつ取っても様々な背景や用途を踏まえたものであることがご理解いただけたのではないか。

そこでも記したが、実は軍用ではなく民間用のトラウザーズをベルトで固定するのが一般化したのは、地域によって若干の違いがあるものの、概ね第二次大戦前後のこと。今回はそれより前に主流であった固定方式と、それの周辺にまつわる話をしたい。

トラウザーズ解体新書 第一回:ベルトループを考える_image

トラウザーズ解体新書 第一回:ベルトループを考える

今日のトラウザーズにはメンズの既製品であればほぼ必ず備わっているのがベルトループ、すなわちベルトを通す穴である。身体にベルトとトラウザーズをしっかり固定するのを通じ、中に着るシャツが出て来ないようにするこれこそ、普段無意識に使っているディテールの代表選手だろう。今回はこのベルトループの数だけでなく位置まで探ってみたい。