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庶民文化研究家として、テレビ、雑誌などで有名な町田忍(しのぶ)氏。
10歳の頃(昭和35年)から現在まで、好奇心を頼りに気になる物を集め続け、そのジャンルは150を超えています。
チョコレートのパッケージ、エチケット袋、ご当地薬など。昭和のアーカイブとも称される町田氏の好奇心の結晶ともいえるコレクションの一端に迫るシリーズです。

昭和のアーカイビスト、町田忍の世界
庶民文化研究家、町田忍の”時代の変化”をストックする人生。_image

庶民文化研究家、町田忍の”時代の変化”をストックする人生。

庶民文化研究家として、テレビ、雑誌などで有名な町田忍(しのぶ)さん。
10歳の頃(昭和35年)から現在まで、好奇心を頼りに気になる物を集め続け、そのジャンルは150を超えている。例として、チョコレートのパッケージは、6000個以上を保管。なかでもアーモンドグリコのパッケージでは、デザインが変わる度に購入をし続け、300個以上のパッケージコレクションになる。
そんな町田さんの味深いコレクションを、ミューゼオ・スクエアの連載で紹介できることになった。
記念すべき1回目は、「町田忍とは何者なのか?」。
町田さんの幼少期から、ヒッピーとして海外を歩き回っていた時代の話、そして、なぜコレクションを集め続けているのか訪ねてみた。

<町田忍コレクション>歯磨き粉パッケージの世界_image

<町田忍コレクション>歯磨き粉パッケージの世界

クリニカ、ホワイト&ホワイト、アクアフレッシュ、コルゲート。
これらは、歯磨き粉の製品名である。
歯磨き粉のパッケージを集めている町田忍さん。そのコレクションの数は1000個以上になる。
中学生の時に歯磨き粉チューブが世の中に出現し、それ以降、町田さんは歯磨き粉パッケージを集め始めたのだ。そんな歯磨き粉パッケージの魅力を探ってみた。

<町田忍コレクション>エチケット袋の世界_image

<町田忍コレクション>エチケット袋の世界

飛行機に乗った際、エチケット袋が用意されているのをご存知だろうか?エチケット袋とは乗り物酔いをした際に嘔吐袋として使われる、通称「ゲロ袋」である。
そんな各航空会社が用意しているエチケット袋を集めてきた町田さん。今現在、300種類以上にもなる。前回の歯磨き粉に比べて、飛行機に乗る機会を考えれば、とてつもない数である。きっかけは40年以上前に、初めてヨーロッパに旅行しに行った際、当時はお金がなかったため、お土産代わりに持ち帰ったことから始まった。

<町田忍コレクション>ご当地薬の世界_image

<町田忍コレクション>ご当地薬の世界

薬と歴史。薬の歴史は長く、その歴史的背景の面白さに惹かれてご当地薬を集めている町田さん。「薬」という漢字は草冠に「楽しい」と書く。集めていて楽しいと語る、町田さん。35年前、全国を回っている時に京都の薬局で知らない薬があったことがきっかけで、ご当地薬を集め始めたという。

<町田忍コレクション>飲料缶の世界_image

<町田忍コレクション>飲料缶の世界

今やスーパー、コンビニ、自販機などで誰もが気軽に購入できる飲料缶。これから紹介する飲料缶を見て「懐かしい!」と思う人も、「初めて見た!」と思う人もいるだろう。飲料缶の収集家でもある町田さんが、炭酸系の飲料缶を中心に約3000個の中から、コーラを中心に紹介してくれた。今回の飲料缶も、味に関してはこだわりがなく、パッケージのデザインのみに焦点を当てて集めてきたそうだ。

<町田忍コレクション>チョコレートパッケージの世界_image

<町田忍コレクション>チョコレートパッケージの世界

チョコレートの歴史を遡ること、今から約4000年前。原料であるカカオ豆が古代メキシコで栽培され始め、後にヨーロッパへ伝わったと言われている。日本で初めて商品化されたのは1877年(明治10年)で、風月堂から発売された。当時はチョコレートを当て字で「猪口令糖」と表記されていた。
町田さんがチョコレートパッケージを集め始めたのは1960年。遠足に行った際に、お菓子として買ってもらったのがきっかけだ。
町田さんの数あるコレクションの中でも、チョコレートは集め始めたスタートが早い為、1番思い入れが強いようだ。