24F-バブルボケレンズ

24F-バブルボケレンズ

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バブルボケ、玉ボケ、バブルソープ、バブルリング、シャボン玉ボケ、最近話題のバブルボケ写真です。
ドイツのメイヤー・オプティーク社が作ったトリオプラン100mmF2.8が、バブルボケ写真の始まりのレンズです。

H.D・テーラーが1893年に開発した3枚のガラスを使ったトリプレットタイプのレンズが原型です。
3群3枚というシンプルな構成にもかかわらず、ザイデル収差の全てを調整するアナスチグマートという特長があります。このため特に中央部は非常にシャープでコントラストの高い像が得られる。しかし、像面湾曲の補正を十分にするのは難しく、特に周辺部で非点収差となり、レンズ開放の状態でバブルボケが発生します。トリオター、ノバー、ランサー、レオマーなど、廉価な中判及び35mmカメラに多数搭載されたトリプレットタイプです。戦前から戦後1960年代後半に製造された多くのカメラにそれらのレンズを見ることができます。バブルボケするレンズは、他にも色々とあるので、機会があれば紹介したいと思います。

21世紀以降では写真レンズとしてはほぼ姿を消しているものの、2024年に新規開発されたハーフ判フィルムカメラである『ペンタックス 17』では3群3枚トリプレット構成の25mm F3.5レンズが採用されました。
一寸、撮影してみたい気分になります。