Leica L39マウントレンズ

Leica L39マウントレンズ

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オスカー・バルナックは1902年にCarl Zeisに就職します。ちなみにSonnarを発明したかの有名なベルテレが生まれたのが1900年です。バルナックは小型カメラの製作に情熱を持っていたようで,1905年には小型カメラのプロトタイプを作っています。1910年にZeissからIcaに出向中に小型カメラの提案をしますが,受け入れられませんでした。2ヶ月の出向ののち,Zeissに戻ったバルナックはすぐにZeissを辞してエルンスト・ライツに転職します。

ライツにおいて,映画用ロールフィルムから映画2コマ分使うことで従来と比較して大幅に小型化したライカ判カメラの試作機を完成させたのが1914年でした。その10年後の1925年に最初の量産品であるライカI (A)型が発売されます。このカメラはレンズ固定式でした。レンズ交換可能なライカI (C)型が1930年に,そしてバルナック型ライカの原型ともいえるライカII (D)型が1932年に登場します。ライカI (C)型のどこかで39mmのねじ込み式マウントでフランジバックが28.8mmと決められ,レンズを調整しないで付け替えられるようになります。これがライカスレッドマウント(LTM)やL39と呼ばれるマウントです。ライカII (D)型では距離計が搭載されました。

1935年にはザ・バルナックライカともいえるライカIIIa型が発売され,その1年後にはバルナックは亡くなります。1954年のM型ライカであるM3の発売後,1960年までライカIIIgが生産され,バルナックライカは終焉を迎えます。

第二次世界大戦を挟んで生産されたバルナックライカはライツ以外の世界中のカメラメーカーに模倣され,いわゆるライカコピーが数多く市場に現れます。そのため,L39マウントのレンズもノンライツのものが無数に存在します。近年はライツ/ライカのレンズは投機目的ではないかと思うくらい高騰しているためとても買えませんが,L39のレンズはライツでなくても無尽蔵にあるのでいくらでも楽しめます。ここではそんなL39マウントレンズを集めました。

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