Sony Eマウントレンズ
2010年6月にSony最初のミラーレス一眼カメラとして発売されたNEX-3とNEX-5は,それ以前のミノルタから引き継いだAマウントとは異なる新しいEマウントを採用していました。マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラで先行するパナソニックやオリンパスのカメラよりも大きなAPS-Cサイズのセンサーを採用しながら,より小さく軽いボディでSonyらしいコンセプトのカメラでした。当初,フルサイズへの拡張については曖昧にされていましたが,2013年11月にフルサイズセンサーを搭載する世界最初のミラーレス一眼カメラとしてα7とα7Rが発売されます。Sonyはマウントの規格を契約先には無償で提供するなどして地道にEマウントの普及につとめ,aps-cとフルサイズで共通のマウント,長い期間をかけて整備され充実した純正レンズ,ライセンスの元で提供される多くのサードパーティ製レンズなど,フルサイズミラーレス一眼の先駆者としてEマウントは圧倒的な地位を有するレンズマウントに成長しました。また,短いフランジバック のために,過去に作られたあらゆるレンズをマウントアダプタを介して使うことができ,しかもフルサイズでレンズ本来の画角で使えるだけでなく,非純正なMFレンズの使い勝手もよいためオールドレンズ の母艦としても適しています。オールドレンズ の母艦として導入したα7シリーズでしたが,高速なAFや動物瞳AFなどの新しい技術の誘惑に抗えず,いつのまにやら,Eマウントレンズも手元に集まってきています。