MC W.ROKKOR 24mm F2.8

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1973年ころに発売されたレトロフォーカスタイプの広角レンズです。初期にはレンズ銘板にMINOLTA MC W.ROKKOR-SI 1:2.8 f=24mmと書かれていてレンズ構成(S=7群,I=9枚)が示されているタイプのものがあるようです。このレンズはLEICA ELMARIT-R 24mm f2.8の原型と言われているようで,実際,似たようなレンズ構成です。ライカとミノルタの蜜月時代にリリースされているのでなんとなく尤もらしい話です。ただ,詳しくみると第一群の径が異なっていたり,コーティングの違いに伴って設計が微妙に違うとのことです。また,鏡筒のフローティング構造は大きく異なっているようですので,光学系の基本設計のみが共通なのかもしれません。このレンズ構成は1977年発売のMDタイプの初期型まで継続し,その後の最後のモデル(?)ではレンズが1枚少なくなっているようです。

手持ちの個体の写真ではかすかに緑色に輝くミノルタレンズのコーティングの特徴たるアクロマティックコーティング(AC)の色がわかります。フローティング構造のおかげか,かなり寄れますし,寄ってもちゃんと写ります。

個人的には24mmという画角が結構好きで,なんでもかんでも,それこそ自分のつま先まで写ってしまう20mmのように極端にあちらこちらに気を使うことなく超広角気分で遠近感を強調した絵になるのが気に入っています。今となっては24mmはたんなる標準ズームの広角端にすぎませんが,このミノルタのMC W.ROKKOR 24mm F2.8の時代は立派な超広角でしたし,難しい画角にもかかわらず,シャープで超広角気分を盛り上げてくれる楽しいレンズでとても気に入っています。

このレンズによる作例は
https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/MC%20W.ROKKOR%2024mm%20F2.8
に置いています。

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